「子どもの日本語力が心配.……」
海外在住の日本人家庭なら、誰もが一度は抱く悩みではないでしょうか。
現地校に通い始めると、英語や現地語の習得は順調に進む一方で、日本語力の低下が気になってきます。
私もまさにその悩みを抱えていました。香港のローカル小学校に通って約4ヶ月が経ちましたが、日本語を使う機会が劇的に減り、家での会話と絵本を読むときだけになってしまいました。
このままでは新しい語彙も増えず、日本語力が停滞してしまうのでは……?
そんな不安を解消するために現在取り入れているのが、オンライン家庭教師「まなぶてらす」です。この記事では、まなぶてらすの授業を3ヶ月間実際に利用してみて、その効果と特徴を紹介します。
はじめに:なぜオンライン学習を選んだのか
香港には、日本人学校の補習校やKUMONなど、対面式の日本語教室が充実しています。また、「こどもチャレンジ」などの通信教育という選択肢もありました。
そのなかでオンラインレッスンを選んだ理由はシンプルで、「一番続けられそうだったから」です。
まず、通学の負担がありません。我が家が現在住んでいる場所が田舎なこともあり、通いの場合、どこも遠く往復30分から1時間程度かかってしまいます。もし学校終わった後に通うとなると終わる時間がラッシュとかぶり、子どもにとってかなりハードです。
また、通信教育は正直なところ私自身が続けられなかった経験があるので、苦手意識を持っていました。
その点、オンラインレッスンは予約制で先生が待っているためサボることができません。

家で好きな時間に受講できる柔軟性は、海外在住者には大きなメリットです。
「まなぶてらす」ってどんなサービス?


「まなぶてらす」は、子ども教育に特化したオンライン家庭教師サービスです。
運営元は、教育専門会社である株式会社ドリームエデュケーション。小学生以上を対象に、生徒一人一人のペースに合わせた学習指導を提供されています。



ココナラのような幅広いジャンルではなく、子ども教育に特化しているため、先生も絞られており質も高い印象があります。
現在娘が受けている授業の内容
私たちは週1回、50分のレッスンを受講しています。
Skypeを使用したマンツーマンレッスンで、通信環境も安定しているため遅延などの問題はありません。
- iPadもしくはPC(Skypeがつながるもの)
- 宿題のプリント
- ノート
- 鉛筆と消しゴム
レッスンを受ける際は、スマホではなくiPadやPCがおすすめです。スマホでも通信は可能ですが、音読などする場合画面が小さいと文字が見えづらいかなと思います。
授業は、主に以下の流れで進んでいます。授業内容は先生によって変わると思いますが参考までにご覧ください。
- 時間になったら先生からコールがくる
- 宿題をみせてフィードバック
- ひらがなをカタカナにして書いてみる(あいす→アイス)
- ショートストーリーの音読
- かるたを使った読みの練習
宿題は15分程度で終わるプリント5-6枚。負担が少なく、子どもも無理なく取り組めています。
先生は、娘の言うことを真摯にリアクションしてくれる方でした。基本的に優しい感じの方ですが、授業が進んでいないとはっきりと指導してくれるためスムーズに進んでいます。



「○○はなんて意味?」と聞くとすごく分かりやすい言い換えをしてくれるのがさすがプロ!と思いました。
「まなぶてらす」4つの魅力
「まなぶてらす」の授業を受けて良かったと思う点を4つ挙げます。
- 24時間365日いつでも受講OK
- 講師選びの自由度が高い
- 受けられる授業のジャンルがたくさんある
- 入会金がかからないから手軽に始められる
では、みていきましょう。
1.24時間365日いつでも受講OK
海外在住者にとって嬉しかった点が、24時間365日レッスンを受けられる点です。
日本の子ども向け家庭教師サービスの多くは営業時間平日9時〜20時までなどに限定されていたのでありがたかったです!
他のサイトでは日本在住の先生がメインですが、「まなぶてらす」にはさまざまな居住地の先生が在住しているため、幅広い時間帯に対応できるようになっているようです。
実は会員の10%が海外在住者なのだとか!



私がお願いしている先生も日本時間の夜が基本の勤務時間だそうです。
時差があっても、自分の生活リズムに合わせて受けられるのは大きな魅力ですね。
2.講師選びの自由度が高い
まなぶてらすのレッスンは基本的に講師指名制でおこないます。
私たちはトライアル一発目でたまたま海外在住経験のある日本人の先生に出会え、そのまま同じ先生にお願いしています。
やっぱり日本人の先生は真面目で細かい配慮もあり、ちゃんと子どものことを考えてくれているので、質が本当に高いなと思います。



例えば、時々会話が和製英語(ルー語)になってもキレイな日本語に言い換えてくれたり、ふざけて話が進まないときは優しく諭したり……先生の対応力には感謝しっぱなしです。
また、香港は人の入れ替わりが激しいので、せっかくリアルで良い先生に出会っても2年後にいなくなることもしばしばあります。しかし、オンラインの場合は日本在住の先生にお願いできるため、より長期的な関係を築けそうな点が魅力的でした。(もちろん先生の環境によっては変わってしまうこともあると思いますが)
3.受けられる授業のジャンルがたくさんある
「まなぶてらす」で受けられるレッスンは語学だけではありません。
具体的には、以下のように幅広い分野のレッスンが用意されています。
- 勉強系:中学受験、高校受験、大学受験、帰国子女受験の対策など
- 習い事系:そろばん、プログラミング、理科実験、ピアノ、アート、将棋、作文・小論文、英会話、日本語など
どこに住んでいても、その道のプロによる指導が受けられるのはオンラインレッスンの魅力だなと思います。
4.入会金がかからないから手軽に始められる
まなぶてらすは、入会金がかかりません。
加えて初回レッスンを無料に設定してくれる先生も多いため、「とりあえずやってみよう」という気持ちになりやすいです。
3ヶ月続けて変わったこと
3ヶ月間、週1回のレッスンを続けてみて、娘の変化をまとめます。
この3ヶ月間ひらがな・カタカナの書きと読みを徹底してきました。 そのため、日本語を読むことに迷いがなくなり、自信が付いたように思います。
以前は読むのに時間がかかっていましたが、今ではスラスラとはいかないまでも、確実にスピードが上がってきました。
毎日の絵本タイムでは英語ではなく自分から「日本語の本を読んでみる!」自分から進んで日本語の本を手に取るようになり、学習意欲が上がったのでは?と思っています。
この意欲を維持するためにも、今後も続けていきたいです。
気になる料金は?


レッスンの料金はポイント制で支払います。自分が受けられる分だけポイントを購入し、レッスンを終えたらポイントが消費されている形です。
ポイントは先生によって異なりますが、1コマ2,000〜3,000ポイントの先生が多い印象です。
ポイントの購入には2種類の方法があります。
- 月額プラン:毎月ポイントを定期購入するプラン。定期的にレッスンを受けたい方向け
- 単発プラン:必要なときに必要なだけ都度ポイントを購入していくプラン。不定期に活用したい向け



私の先生は1回2,000ポイントのため、2,000×月4回で8,800円の月謝ということになります。
特に今は円安なので、海外在住者にとってはお手頃な価格に感じる方も多いかもしれません。
前述の通り、入会金はゼロ!なのでありがたいです。
また、初回レッスンは無料で設定されている方も多いので自分と相性の良い先生が見つかるまではそれほどお金はかかりません。
改善を期待したい点


サービス自体には大変満足していますが、あえて言えば、サイトのUIが少し分かりにくい点が気になります。
特に講師検索がわかりづらくて探すのに時間がかかりました。例えば「日本語教師」と検索しても他のレッスンをメインにしている先生が検索に出てきたので見分けるのが大変でした。
先生を見つけちゃえばあとはスケジュール予約するだけなので楽なので最初のハードルだけ高いという感じです。
まとめ:「まなぶてらす」は海外在住の子どもの日本語学習に最適
- 質も高い授業が安く受けられる
- 良い先生を見つけられれば続けやすい
「まなぶてらす」の最大の魅力は、質の高い授業を手頃な価格で、しかも家庭で受けられることです。時差を気にせずレッスンを受けられる柔軟なシステムは海外在住者にぴったりでした。
子どもと相性の良い先生に出会えれば、楽しみながら継続的に学習できる環境が整います。海外で子どもの日本語力を維持・向上させたい方には、ぜひ一度体験してみることをおすすめします。