「子どもには英語を好きになってほしいけど、どうすれば…?」
そんな悩みを抱えるママ・パパも多いはず。
この記事では、小学1年生の娘さんと4歳からおうち英語に取り組むHさんにインタビュー。日々の工夫や、英語嫌いにならないための秘訣を伺ってきました。
おうち英語を始めようと思ったきっかけ
――お子さんの年齢と、おうち英語を始めた時期を教えてください。
現在7歳の娘がいて、始めたのは4歳です。きっかけは、私自身が知り合いの経営する英会話教室に通い始めたことでした。
もともと『早いうちから英語やったほうがいいかな』とは思って、家では3歳くらいからちょこちょこ英語の歌やフォニックスの動画を見せたりはしてたんです。でも、その先はどう進めていけばいいか分からず、本格的には手を出せずにいました。
4歳になり、自分が通っている英会話教室の先生に相談して本格的に習わせようと決めました。
その英会話教室が、子ども向けに遊びを取り入れたレッスンをしていて、フォニックスをベースに教えてくれるのが魅力だったんです。
独自の家庭ルール「テレビワーク制度」でモチベーションアップ!
――おうちでおこなっていることを教えてください。
教室のホームワーク以外では、絵本の読み聞かせをメインにしています。英会話教室にはレベル別の絵本ライブラリーがあって、毎週5冊くらい借りて帰ってます。これがすごく助かっています。
また、子供向けのYouTube英語チャンネルや、知育おもちゃも活用しています。
ミッキーのノートパソコン型のおもちゃは、英語のスペルの早打ちゲームなどができて、楽しく学べるんですよ。

それから、普通に本屋さんにあるような英語のワークもやってます。「これをやったらYoutubeを見ていいよ」というルールを作ってやってもらってます。
ーー動画とワークを関連づけているんですね。
そうです。「1ページやったら5分Youtubeを見ていいよ」というルールを作っています。学校の宿題は当然やるべきものとしてやってるんですが、プラスアルファ勉強するならご褒美が必要かなと。
子供自身がAlexaでタイマーをセットして、時間になったら自分で止めるようにしています。
ーーそれはいいですね!うちも真似したいです(笑)。それはいつ頃から始めたルールですか?
5歳くらいの時から始めました。親が勝手に動画を消すと怒るので、自分でタイマーをセットする習慣をつけたら身についてきました。
さらに勉強を続ければ、さらにYoutubeを見られるので、「あと15分みたい!」と言って自分から次のページに取り組むこともあります。
これがないとダラダラと30分、40分と見てしまうので、学習と休憩のメリハリがつきますし、目も休まるかなと思っています。
「ご褒美制度」のポイント
- 1ページの勉強 = 5分のYoutube視聴権
- 子ども自身がAlexaでタイマーをセット
- 勉強すればするほど視聴時間が増える
- メリハリがついて、ダラダラ見ることを防止

ご家庭ごとの独自ルールを聞くのって楽しいですね。
子どもがハマった「遊び」がメインの英語教室!
――通っている英語教室はどんな特徴がありますか?
最大の特徴は『遊び』を中心にしているところです。先生はほぼ英語だけで話しますが、様々な工夫があって子供は全然飽きません。
例えば、次のようなゲームです。
- 定番ボードゲーム
- ヒントで人物当てゲーム
- 室内バスケットをしながらのフォニックス発音練習
- 英単語が書かれたオリジナルすごろく
子どもたちは「勉強している」という意識なく自然と英語を吸収しています。
——4歳からのスタートで、お子さんはすぐに慣れましたか?
最初はドキドキしていましたが、4歳で情緒も少し安定していたので、すぐに楽しめるようになりました。
実は3歳から始めようと考えていたのですが、先生から『3歳だとグループレッスンでは集中力が続かないことが多いので、4歳くらいからの方がいいかも』とアドバイスをもらったんです。実際、一緒に始めた3歳の子は情緒が安定せず、途中でやめてしまいました。
その後、同い年の子が加わり、今ではその子と良い刺激を与え合いながら1年半以上楽しく続けています。お互いの得意・不得意を補い合うのが自然とできているようで、親としても嬉しい限りです。



プレイデートでも真似できそうで参考になります。
リアルな目標設定でモチベーションアップ!
——家庭でモチベーションを高める工夫はありますか?
来年、海外旅行に連れて行こうと計画しています。海外に行く経験は大事だと思いますし、それがモチベーションになればいいと思って。娘へは『現地でお店で注文できないと困るよ』と伝え、店員さんとお客さんのロールプレイゲームをすることもあります。
具体的な目標があると子どもの意欲が全然違います。『いつか役立つかも』より『来年のために今から練習しよう』の方が、はるかに効果的でした。
また、私自身も英語学習を続けるために、外国人観光客の多い近所のスキーレンタル店でアルバイトを始めました。週に1〜2回だけですが、実践的な英語に触れる機会になっています。
娘も時々連れて行き、外国人スタッフと触れ合う機会を作っています。外国人と話すことへの心理的ハードルを下げるのも大切だと思うんです。



家族全体が英語に前向きで具体的な目標もあって素敵です!
これから始める方へのメッセージ
ーーこれから英語教育を始めようと思っている方へメッセージをお願いします。
何より大切なのは『楽しさ』です。特に小さいうちは、ゲームや遊びを通して自然に学ぶのが最も効果的だと実感しています。
また、教室だけで終わらせず、家庭での遊びにも繋げていくことが大切だと感じています。おうちでも無理に『勉強』と構えず、好きな動画やおもちゃ、絵本などと英語を結びつけてみると良いかもしれません。
そして可能であれば、海外旅行などの具体的な体験目標を設定することも効果的。『英語を話せたらこんなに楽しい!』という経験が、長期的なモチベーションになると思います。
まとめ:目標を持って遊びながら学ぶ
今回お話を伺って分かったのは、子どもの英語学習における三つの柱です。


まず何より大切なのは、子どもにとっての楽しさ。子どもがゲームや好きなことを通して自然に英語に触れる環境を作れれば、学習への抵抗感がなくなり、長く続けられます。
また、おうちでの学習には明確なルール作りや目標設定も欠かせません。
これらは、子どもや家庭環境にもよって大きく変わるので、試しながら見つけていく必要があります。今回のように、家庭独自のルールや具体的な目標を聞けるのはありがたいことです。
1つでも参考になれば幸いです。